LANCIA DELTA　S4
'86 Tour de Corse

'86 Tour de Corse　H.トイボネン/S.クレスト車です。いわずと知れたあのイベント仕様です。
ご存知のように、ぶっちぎりだったトイボネンのデルタS4はコースアウト、クラッシュ炎上し、2人とも帰らぬ人となってしまったのです。

'86といえばいまから17年前。私は高校生で、その当時はあまりラリーを見たりはしてなかったのですが、ポルトガルでの事故とこの事故はニュースにもなってたような記憶があります。

　ベースにしたキットは一応クアトロモデルのレジンキットですが、製作記をご覧いただくとわかるように、その部品はボディのモールドとシートだけで、他はハセガワ037からの部品を活用してます。とは言っても、かなり自作に近い製作となりました。
デルタS4のキットはそのクアトロモデル製のとモデラーズ製（43パラレルも）があり、どちらもよくできたキットではあったのですが、私的には微妙に似てないと感じる箇所を修正し、製作にチャレンジしました。

ちょうど丸1年にわたる制作期間、他に作りたいものは山ほどあるのですが、何とか完成にこぎつけました。製作途中では、なんか微妙に大きさが合ってないように感じてたパーツ類ですが、こうして出来上がったところを見ると、意外にもぴったりに見えてきました。細かい部分とかまだ完成していないところが何箇所かあるのですが、いつもの悪いクセで最後になるとハショリ完成となってしまいます・・・。
しっかし、ここんところメトロから1台/年ペースだなぁ。

後からの図。
リアスポ付け根から光が漏れてますが、これは愛嬌ってことで。ウエイストゲートからの排管もちと低め。

S4は意外とタイヤとホイールハウスの間が広め。
リアカウルのメッシュからインタークーラーなんかがみえるのですが、右のはゼッケンプレートで隠れちゃうんですね。

実車のリアのウィンドウはクリアーが正解。上部の穴も四角で4行4列が正解です。（2007/8/13追記）

前後からの図。
ミラーの取り付け角度は「ビミョー」です。ちょっと左が低いですね。グリルの形状はこの車の印象を決定付けるポイントかな。
ライトカバーは形状がぴったりと合っているわけではない（特に前後方向R形状が）ので、隙間が大きくなってしまってます。塗装してしまっているので、いまさら曲げ癖をつけるわけに行かないので、そのままです。

横からの図。
もう少しケツが長くてもいいかも。リアカウルは詰め込みすぎのため閉まらなくなりました・・・
ドア下の白いテープは、隙間からのダストよけなのかカウル保護のためなのか。走行中はボロボロですよね。白くも見えますが、イベントによっては透明に見えたりもします。今回は白く印刷したデカールを貼ってます。白デカールだと明るすぎて浮いた感じがする気がしたので。


上からのアングルフロントボンネットのピンやヒンジなんかもつけてあります。今だからわかるのですが、ウインド前の開口部と、タイヤだけが取り出せる小窓はもう少し幅広なはずです。実車ではゼッケンプレートの左端がそのモールドと同じくらいの位置に来ます。
今回のゼッケンプレートはプリンタで印刷して作ってます。赤のラインとかが入るので、どうしても網掛け感が出てしまいます。今回は2枚重ねで貼ることで、この網掛け感を打ち消すようにしたつもりです（メッシュが微妙にズレるのでこうなる・・・と思う）。そしてさらにクリアのデカールを貼っておきました。
それと、実写のS4のAピラーにロールバーは存在しません。私はレプリカを参考にしてしまったのでつけてしまいましたが、今度暇があるときに除去作業を計画中（2007/8/13追記）

エンジン部。
エンジンはタミヤプジョー205あたりから部品を持ってきましたが、そのあと加工しまくっているので、あまり参考になりません。

んー自分で言うのは何だが、かなり細かくがんばったので、密度感がでて、私的にはグッドなでき。ま、細かいトコはツッコまないどいてください。
マフラーは雰囲気を出したつもりですが、実車は新品をつけてるからここまで焼けた色はしてないと思います。






















違うアングルっす。陰から見えるスーパーチャージャーはやっぱポイントっしょ。
カウルを支える支柱は、実は引っ掛けてあるだけ。下の写真を撮る用に作ったのですが、接着だけだとあまりに強度が足らなそうで、物理的に引っかかりをつけてあります（根元のところね）。

リアカウルを開けた状態。暗くてわかりませんがエアダクトもついてます。

ライトカバーを取った図。

フロントマスク部で個人的に感じているのは、全体に下がり気味なのと、ライト部の下の「エグレ」が小さいこと。これを少しでもゴマかす為に、そこだけ濃い目にスミ入れをしているのは・・・秘密だ。

今回の作製にご協力いただいた皆様、誠にありがとうございました。


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