MG METRO 6R4
'86 Tour de Corse
'86 Tour de Corse T.ポンド車です。H.トイボネンが事故死したあのイベント仕様です。メトロはこのイベントにT.ポンド/R.アーサー組の他、今MスポーツのM.ウィルソン/N.ハリス組、33exportカラーのD.オリオール/B.オセリ組が出場していますが、例の事故以前に皆リタイヤしちゃってます。
その独特な風貌ゆえ、好きな方はあまり多くないであろうメトロですが、ターマック仕様はなかなかです。そのやたらと四角いスタイリングとあいまって、迫力はクワトロS1に次ぎますか？・・・・
ベースとなったキットは英国MRM製ですが、製作記をご覧になればわかるように、その95%以上は自作です（これをスクラッチと呼ぶのか・・・）。したがって改造個所の列挙などはできません。これ以外にメトロの1/24キットなんて存在しないと思います。
私も、活躍は全くないですが、ターマック仕様のその姿に魅せられて、製作をおっぱじめちゃった次第であります。そうそして前作RS200を完成させてから、はや7ヶ月以上、気がつけば2001年も半分過ぎちまった今日（7/1）、ようやく完成にこぎつけました。
ここまでヘビーな製作は初だったんですが、部品をレジンで複製する技術とか、透明パーツの製作技術とか、バキュームパーツの製作法とか、得られた技術と経験はとても大きなモノです。自分でいうのもなんですが、スタイリングもなかなかっしょ（ちょっと平たいようにも思いますが）？なんか実車よりカッコエエんちゃう？・・・製作当初はあきらめるのがはやいか・・・どーなっちゃうんだ、似てねーなーとか悩みましたが、完成するとこれまでの苦労も失敗も全部吹っ飛びます。
後からの図。
リアスポが実車より大きく、また後に傾きすぎたかもしれません。リアバンパーの左の反射鏡は、このイベントではなぜかついていません。
とにかく今日中に完成させたかったんで、左リアクォーターのドライバーたちのプレートとか、タイヤのマーキングとか細かい部分はまだやってません。ってことは完成ではないのか・・・。どうも写真の背景が良くないようなんで、また写真は撮り直そうかなと。
前後からの図。まあ、私が目分量で製作した模型ですので、左右の寸法は当然バラバラ。でもこうしてみると、OKな範囲っしょ？タイヤがちと太いと言われちゃいそうですが、こんなもんです。見た感じメトロのは結構太いから・・・この模型ではモデラーズの037のを使用してます。このイベントではステージが進むにつれ、フロントグリル下のエアインテーク部をカットして開口部を広げて走ってます。ま、とりあえずはじめ方は加工されなかったようですし、せっかく苦労して作った部分を切り取るのもいやだったんで・・・。リアハッチのルーバー＆メッシュ越しにファンとエンジンがちゃんと見えてる・・・。ハッチの左右隙間が違うのは偶然なのですが、実車も立て付けが悪いと言うか、あちこち隙間が違うので、かえってリアルだったりして。
横からの図。
ちょっと右リアタイヤだけ位置が後にずれちゃってます・・・・導風ベーンは最終的にまた修正を加えて再製作。そしてフロントだけはホイールの中心部が黒い（実車も）。
全体的にはこんなもんでしょか・・・ま、自己満レベル的にはOKっすね。フロントマスクの角度もこんなもんでどでしょか？
実車の左右のアクリル窓はリベット留めなんですけど、そこの表現は今回はパスしました。スライド窓は再現しておきました。
フロントフェンダーのズレ・・・サイドステップとつながる部分はわざとつけてます。メトロのハリボテさをよくあらわしている個所だと思ったんで。
エンジン部。
エンジンのベースはタミヤXJR220。しかし、ブロック以外は加工しまくりました。密度感はこんなもんでしょうか。製作記にも書きましたが、エンジン自体をもう少し左へ、ホイールハウスをもう少し小さく外側にしとくべきでしたね。ロールバーも少し太過ぎですか。
86年当時はどうにもパワー不足だったらしい、V64Vエンジン。オリオールが5マキシターボよりトルクがないと言ったとか。
このイベントではそれまでの過程で重くなってしまった車重の対策として、ルール違反覚悟のフロント周り材質変更を行い軽量化を図ったとのことだが、そのせいでハンドリングが悪化し、ひどいアンダーステアとなり、「走り方を変えないとタイヤバーストしてしまう byT.ポンド」ほどだったらしいです。
オリオールはSS1からオイル漏れで白煙を吹き、トラブル続きのウィルソンはSS10でエンジンが炎上してリタイヤ。そしてポンドも翌日カムベルトトラブルでリタイヤしてしまいました。
・・・ルーフのゼッケンは字がすべて逆ですね。クアトロのデルタのデカールを参考に貼っちまいましたんで・・・
おまけ画像その1
私が参考にしていたTipoNo.68 '95年2月号に載っている写真のアングル。
切れ角は小さいですが、ちゃんとステアします。
おまけ画像その２
そう、このアングルは「RALLY CARS」に載ってる33exportオリオール車をまねたもの。
この上のオリオールの写真はメトロのか知りたかったんですが（Sabeltのロゴのため）、どうやら違うようですね。なんか左ハンドル車っぽいし、メトロに載っているときはレーシングスーツが赤ですよね・・・ときすでに遅し・・・
ちなみに私が製作した部品の一部はすでに英国へ渡っております・・・ってことは????・・・そして、この完成後もエンジン部の簡易再現品を製作予定。別バージョンも作りたいしね・・・いつか・・・
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